物損事故とは、物損だけの事故のことで、例えば車が事故によって損傷しただけで、人には被害がない場合の事故のことをいいます。
物損事故の場合、人が傷害を負うなどした場合の人身事故とは異なり、加害者が支払う損害賠償額は非常に安くなります。人身事故の場合は、警察が事故の状況を詳しく記録した実況見分調書を作成し、後になって過失割合などをめぐって争いになった時に重要な証拠書類とすることができますが、物損事故の場合には実況見分調書は作成されず、後になって過失割合で争いになったときの重要書類のひとつが作成されないばかりか、受け取れるはずの損害賠償額も少なくなってしまいます。
そのため、物損事故の場合であっても、交通事故にあったら病院に行き、診断書を発行してもらうことが大切です。交通事故被害者の中には、事故直後は体の不具合が全くなかったのに、後になって体の不具合が見つかるケースもあり、そのような場合は、事故直後に医師の診断を受けておくことで事故と体の不具合の因果関係をより立証することができます。
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